2016.08.19

大成建設は、BIMデータをあらゆる情報端末で操作することができる「T-BIMビューア」に、
環境シミュレーションから得られた環境情報を可視化できる機能を追加した。
同技術は、VRシステムを活用して、BIMデータと環境シミュレーションデータを同時に可視
化しているため、画面上でさまざまな視点から風、熱、光、音の状態を把握することが可能。
これまで異なる専用ソフトで計算され、別々に可視化されてきた個別の環境シミュレーショ
ンデータも、VR上で一元化され、建物での光と熱の相互影響の把握や環境性能などを詳細か
つ総合的に可視化する。さらに、クラウドを活用することで、大規模数値解析による環境シ
ミュレーション結果も、情報端末の性能にかかわらず可視化することが可能だ。
同社は、今後同技術を環境性能の確認、評価が求められる建設プロジェクトなどで、顧客や
設計者、施工者間の情報共有ツールとして活用していく方針だ。

　T-BIMビューアに追加した環境シミュレーション機能の概念図　©大成建設

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