2015.04.21

清水建設は、同社が設計施工するS造の鉄骨製作図の作成から鉄骨工事までをBIM活用により
一貫管理し、効率化・内製化する鉄骨エンジニアリング体制を確立した。
同体制の確立は、同社と関係会社の鉄骨ファブリケーター・片山ストラテックのノウハウを融
合させ、BIMに構造図の特記仕様を入力することで、BIMがスリーブの径、位置、補強方法の
構造的妥当性を判断できるシステムの開発に成功したことが大きく寄与しているという。従来
の作業では、データ連動による作業の効率化と、数ヵ月を要する鉄骨納期を補うために鉄骨作
成図の作成時期の前倒しが課題だったが、同システムにより、大規模物件では最大5～6カ月程
度、鉄骨製作着手時期の大幅な前倒しが可能になるという。
同社は今年度から、大規模物件を中心に、年間累計で20万t程度の鉄骨の集中管理を目指すと
ともに、鉄骨製作時期の大幅な前倒しにより鉄骨の安定供給を図っていく方針だ。

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