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清水建設がBIMモデルで構造関連情報を一元管理し
構造設計を効率化

2021.02.26

清水建設は一貫構造計算プログラムで作成した構造計算モデルと構造BIMモデル(Revitモデ
ル)のデータ連携を拡充する差分変換機能と、構造BIMモデルから柱や梁の部材断面表を自動
作成する機能の2つを構築した。今回構築した機能は設計条件に変更があった場合、構造計算
プログラムによる再計算で生じた構造計算モデルの変更部分を特定した上で当該部分のみを
Revitで作成した構造BIMモデルに上書き・更新されるため、再入力・再調整の手間が省ける。
また部材断面表も最新の構造情報が反映された構造BIMモデルから自動作成される。これに
より、構造BIMモデルでの構造関連情報の一元管理と構造設計業務の効率化が図れる。
同社はすでに10物件に適用し両機能の有効性を確認。47階建て延床73,500m2の超高層マン
ションの構造設計業務では、1回あたり7人日程度要していたデータ変換と部材断面表の作成
業務が1人日程度で済んだという。今後は全社の設計部門に水平展開する方針だ。

 データ変換方法の比較 Ⓒ清水建設

 データ変換方法の比較 Ⓒ清水建設


 差分変換システムのフロー Ⓒ清水建設

 差分変換システムのフロー Ⓒ清水建設