2021.03.25

日建設計と日本設計は、建築構造分野の標準フォーマットST-Bridgeを介して、構造解析デー
タとBIMデータ間の整合確認を自動で行うアプリケーション「STB-DiffChecker」を共同開発
し、無償公開を開始した。構造解析データとBIMデータは構造設計の業務フロー上、検討内容
などが異なるため、同時並行的に両方を個別に扱う必要があり、従来は整合確認に膨大な時間
を要していた。STB-DiffCheckerは両データをST-Bridgeデータで出力して重要度による優先
順位をつけて比較できる。梁の下がりによる節点座標の誤差判定など、整合判定における許容
差の設定や必要項目で結果のフィルタ操作などが可能。これによりデータ品質を向上し作業を
効率化する。両社は無償公開により、業界内でのST-Bridgeでの整合確認の普及と将来的な電
子申請に向けた動きを模索するとともに、建築の構造設計の非競争領域での連携を進めていく
方針だ。同アプリケーションは、ソースコードを含めた全情報がGitHubで公開されている。

　業務ワークフローとアプリケーションのマッピング イメージ　　　　　 Ⓒ日建設計／日本設計

　 入力画面　　　 　　　　　　　　　　　出力画面　　　　　　　　　　Ⓒ日建設計／日本設計

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