2021.06.22

清水建設は、コンクリート打設時のバイブレータによる締固め状況をAIで分析し、可視化する
「コンクリート締固め管理システム」を開発した。同システムは、作業員のヘルメットに装着
されたウェアラブルカメラから送信されるリアルタイム映像をAIが解析しバイブレータの挿入
位置、挿入深さ、挿入時間の要素から締固め進行状況の評価を行うもの。AIは作業エリアに配
置したARマーカーでバイブレータの挿入位置を割り出し、挿入深さを動力ホースに貼付した色
マーカー、挿入時間を作業の撮影時間から認識する。評価結果はモニター上の3次元モデルに投
影され、所定の条件を満たした範囲は青色の球体で着色されるため、施工者は締固めの過不足
を視覚的に確認が可能。また、映像データは5Gで送信され結果のフィードバックまで8分程で
行えることから、コンクリート硬化の前に修正の作業ができる。これにより、経験の少ない作
業員でも締固め完了のタイミングの適切な判断や、コンクリート品質の安定的な確保が可能だ。

　「コンクリート締固め管理システム」の使用イメージ　Ⓒ清水建設

　モニター映像イメージ　Ⓒ清水建設

　コンクリート締固め管理システムの使用状況　Ⓒ清水建設

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