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大成建設がスマホと磁場分布を活用し
屋内位置測位システムを開発

2022.04.14

大成建設は、スマートデバイスの内蔵センサーと建物の鉄骨や溶接などにより生じる建物固有
の磁場分布を活用した屋内位置測位システムを開発した。従来、屋内での人の所在位置は
Beaconなどを設置し、発信される電波の受信位置の把握により特定してきたが、建物内に多数
の無線通信機器を設置する必要があり導入コストや維持管理コストの増加などが課題だった
同システムは、建物形状を2次元LiDARと磁気センサーを用いて正確に空間内の磁気値を測定し、
磁場マプを生成このマプを活用することで屋内での所在位置を高い精度で特定できる。鉄
筋コンクリート造建物の検証ではスマホの内蔵センサー値と磁場分布を用いることで位置測
位の誤差を1~3mまで向上させたというまた、無線通信機器に比べ導入費用を1/4程度に削
減が可能今後同社は同システムを建物利用者の利便性と安全性の向上や施設管理業務支援の
一助として、積極的に提案していく考えだ。

 屋内位置測位システムの利用手順 Ⓒ大成建設

 屋内位置測位システムの利用手順 Ⓒ大成建設


 スマートデバイスの内蔵センサーと建物固有の磁場分布から所在位置を特定 Ⓒ大成建設

 スマートデバイスの内蔵センサーと建物固有の磁場分布から所在位置を特定 Ⓒ大成建設