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日建設計らが人流をリアルタイムで計測し
空間評価・改善提案に活用

2023.11.21

日建設計はデンソーウェーブと協働し、3D-LiDARを用いて人流をリアルタイムで計測するシ
ステムのプロトタイプを開発した。同システムには現時刻と前時刻の点群の差分から移動体を
抽出する解析方法に「人は突然出現・消失しない」という前提に基づくポスト処理アルゴリズ
ムが組み込まれている。これにより移動体が停止しても見失わず、人の移動と滞在を少ない計
算資源で把握できる3D-LiDARのシステムを実現し、空間の利用実態に応じた改修計画、人流
と連動した設備の省エネ制御やロボット運行経路の補正などに役立てることが可能だ。また、
東京駅八重洲口・グランルーフの改修工事では、先に改修を行った箇所で本システムによる効
果検証を実施滞在人数が平日で約12%休日で約84%増加したことが確認できキ全域
への工事実施判断に繋がったという。今後は同システムを空間の課題抽出や改善提案に活用す
るとともに、2024年に東京オフィスで滞在人数に応じた照明制御の検証を開始する考えだ。

  滞在データに基づく空間改善提案のイメージ
 (設置した什器による人の滞在効果を検証し、より快適な空間提案を実現) Ⓒ日建設計

  滞在データに基づく空間改善提案のイメージ
 (設置した什器による人の滞在効果を検証し、より快適な空間提案を実現) Ⓒ日建設計


 改修後のグランルーフ2階「GRANROOF GARDEN」の様子 Ⓒ日建設計

 改修後のグランルーフ2階「GRANROOF GARDEN」の様子 Ⓒ日建設計