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大林組が少項目の入力での施工段階
のCO2排出量予測システムを開発

2023.12.12

大林組は建物の計画初期段階で、施工段階のCO2排出量を容易に試算できる、CO2排出量予
測システム「カーボンデザイナー」を開発した。同システムは、建物の計画初期段階でわかる
項目を入力するだけで、施工段階の燃料、電力といったScope1(事業者自らによる温室効果ガ
スの直接排出)、Scope2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)のCO2排
出量を表やグラフで可視化する。通常の燃料、電力、資材の使用から低炭素型資材を使用した
場合の削減効果もわかるという。同社の豊富な施工実績と公的データからCO2排出量を試算す
るとともに、「工事名称」「工事請負金額「延床面積」「建物用途」「工期」の5項目の入力
のみで、CO2排出量を予測し、低炭素型資材に変更した場合の効果の試算が可能だ。同社は今
後、カーボンデザイナーの適用範囲を広げ、建物運用における省エネ効果の高い設備の導入な
ど、脱炭素投資に応じたCO2削減効果の可視化ツールの開発を行う考えだ。

 カーボンデザイナーの仕組み Ⓒ大林組

 カーボンデザイナーの仕組み Ⓒ大林組


 施工段階の燃料・電気由来のCO2排出量を月単位で試算 Ⓒ大林組

 施工段階の燃料・電気由来のCO2排出量を月単位で試算 Ⓒ大林組


 低炭素型資材などの使用によるCO2排出量削減効果を試算 Ⓒ大林組

 低炭素型資材などの使用によるCO2排出量削減効果を試算 Ⓒ大林組