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大成建設がBIMを用いた建築物新築時CO2排出量
予測システムを開発

2023.12.21

大成建設は、BIMモデルを活用することで建築物に使用する建材や設備などの製造・調達およ
び施工時のCO2排出量「アップフロントカーボン」を短時間に高精度で算出できる予測システ
ム「T-カーボンBIMシミュレーター」を開発した。同システムは、BIMから算出した建材の種
類や壁・扉の枚数などの詳細な数量データと、アップフロントカーボンを正確に予測する同社
独自開発の「T-CARBON Navios」とを連携させることで、従来、算出に多大な時間と労力を
要していた調達施工時のCO2排出量を短時間で高精度に算出し把握管理するものまた、
建材変更によるCO2排出量の増減をBIM上で確認し、費用対効果を視野に入れながら設計に反
映させることができるという。同社は今後、建設費の自動積算と連携させ、CO2排出量の増減
と建設費を比較検討しながら設計ができるようシステム構成の改良を進め、発注者が目標とす
るCO2排出量削減の費用対効果を定量的に把握できる仕組みを構築していく考えだ。

 図1 T-カーボンBIMシミュレーターの適用イメージ Ⓒ大成建設

 図1 T-カーボンBIMシミュレーターの適用イメージ Ⓒ大成建設


 図2 T-カーボンBIMシミュレーターによるCO2排出量分析状況 Ⓒ大成建設

 図2 T-カーボンBIMシミュレーターによるCO2排出量分析状況 Ⓒ大成建設