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大成建設が複数人同時に災害体験可能な
メタバースシステムを開発

2024.02.13

大成建設は、災害発生時における施設内の状況をリアルに再現した3次元仮想空間内で、複数
人が同時に参加し避難行動などを体験できる災害体験メタバースシステム「T-Meta JINRYU」
を開発した。同システムによりBIMデータを活用した臨場感のあるメタバース空間を構築し、
VRデバイスを介して可視化することで、火災時の炎や煙の拡散、群集の動きなどのシミュ
レーション結果に基づく最適な避難計画や効果的な災害対策の検証ができるもの。複数人の同
時参加および参加者間での会話が可能で、災害時の役割分担や、被害状況の把握や報告、避難
誘導など組織体制のあり方を考慮した実践的な防災訓練が行えるという。そのほか、災害時だ
けでなく、平時の人流を考慮した施設計画の検討も可能となっている。
同社は今後、同システムをさまざまな用途の施設での防災・減災対策をはじめ、避難計画や動
線計画の検討、施設自体の活性化に役立てていく考えだ。

 図1 システム概念図と活用例 Ⓒ大成建設

 図1 システム概念図と活用例 Ⓒ大成建設


 図2 施設内での移動状況例 Ⓒ大成建設

 図2 施設内での移動状況例 Ⓒ大成建設