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大林組がAI配筋自動検査システムを開発し
高精度な計測を実現

2024.05.23

大林組は、鉄筋コンクリート工事における配筋検査の省力化に向けたAI配筋自動検査システム
を開発した。配筋検査は施工管理者の知識と経験が必要で、事前準備から検査後の報告書作成
まで多大な時間を要するが、同システムはAI自動計測技術で計測精度と作業効率を向上させる
とともに、検査業務を省力化するもの。検査パッケージに搭載された立体写真撮影用のカメラ
で鉄筋を動画撮影し、動画から切り出した画像データと計算用サーバーで生成した点群データ
を基に、鉄筋径・ピッチを正答率約94%の高精度なAIによって自動計測する。この計測結果を
BIMデータと照合し、施工管理者が設計どおりの配筋がされているか合否判定を行う仕組みだ。
BIMデータを使用することで検査前データ作成を簡略化でき、検査結果は帳票として自動作成
されるため、検査報告書を容易に作成することができる。同システムで熟練度によらない効率
的な検査が可能となり、作業時間は現行の専用検査システムより約36%の短縮を実現した。

 配筋自動検査システムの構成 Ⓒ大林組

 配筋自動検査システムの構成 Ⓒ大林組