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竹中工務店がAIにより建物生涯CO2排出量を
算出するシステムを開発

2025.04.14

竹中工務店は、ホールライフカーボン(建築物の生涯を通じて排出されるCO2)を可視化し、評
価に繋げるプラットフォーム「Z-CARBO」をゴーレムと共同で開発した。Z-CARBOは、同社
の見積システムと連携し、AIが分析したデータを活用して、建物の設計から施工、竣工後まで
のCO2排出量を定量的に評価するもの。日本建築学会が定める“建物のLCA指針”や、各種団体
が推進する算定ツールの計算手法に準拠している。同システムは、既存建物の見積データをAI
が学習。その上で建築・設備などの項目や数量をAIが自動で判別し、項目別にCO2排出量を
算出する。また、計画建物に関しても、見積データと“CO2排出原単位”をAIが自動で連携する
ことで、計画初期段階からCO2削減目標に合わせた建物計画の提案が可能だ。さらに、同社の
ZEB認証実績を活かした独自のデータベースを構築しているため、実績に基づく具体的な削減
方法の提案なども行える。これらにより、顧客の脱炭素化をサポートする。

 「Z-CARBO」のシステム概要 Ⓒ竹中工務店

 「Z-CARBO」のシステム概要 Ⓒ竹中工務店