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大林組がデジタルツインでクレーン作業の
安全性と生産性向上を支援

2025.06.02

大林組は、デジタルツイン技術を活用し、クレーンの操縦時の安全支援機能や遠隔・自動運転
機能施工計画や運転シミュレション機能などを統合的に管理制御するシステム「ORCISM」
を構築した。ORCISMは、 “安全性を確保するための作業支援機能”、“遠隔・自動運転による
省人化や技能補完をする機能”“生産性向上とセキュリティの確保を実現する機能”のクレ
作業で求められる3つの機能で構成される。これらの機能をデジタルツイン上で統合して管理
制御し、クレーンと周辺の障害物の接近を検知。フィジカル空間でアラートを発することや、
デジタルツイン上で吊り荷の揺れを常時監視し、状況に応じてクレーンの減速停止をすること
が可能となる。さらに、クレーン作業の災害を防止する各技術との連携も行える。大林組は同
社の東日本ロボティクスセンター内の新設の実証フィールドで、危険作業を防止するクレーン
の実現に向けた検証を開始。クレーン作業に関するさまざまな目的の技術開発を行う方針だ。

 ORCISMの構成図 Ⓒ大林組

 ORCISMの構成図 Ⓒ大林組


 東日本ロボティクスセンターに設置した実証フィールドのタワークレーン(左)とデジタル
 ツイン(右) Ⓒ大林組

 東日本ロボティクスセンターに設置した実証フィールドのタワークレーン(左)とデジタル
 ツイン(右) Ⓒ大林組


 遠隔操作室でのデジタルツインを用いた自動運転の指示状況 Ⓒ大林組

 遠隔操作室でのデジタルツインを用いた自動運転の指示状況 Ⓒ大林組