2025.12.17

戸田建設は、BIMと連携した施設管理用ARアプリケーション「TODA-AR Viewer」を開発し
運用を開始した。TODA-AR Viewerは、BIMモデルとAR技術を組み合わせて、施設管理の現
場での点検・確認作業を支援するアプリ。社員による完全内製で開発されたという。同アプリ
は、施設内各所に設置されたARマーカーを起点にBIMモデルを重ね合わせ、現実空間とiPadの
画面が同期する。この連携により、担当者はiPadをかざすだけで建物情報や設備仕様書などを
含むBIMモデルの情報を取得できる。また、BIMモデルの天井や壁を非表示にし、隠蔽部の設
備機器の可視化や配管の情報の確認も可能。そのため現場での点検や不具合の特定なども行え
る。さらにFM管理ツールと連携し、保全履歴情報などの取得や不具合があった場合には、FM
管理ツール側に報告も行える。同アプリによって、施設巡回員のスキルに依存せずに安定した
施設運営を実現し、現場の負担を軽減することなどが期待できるという。

　TODA-AR Viewerを用いた施設巡回　　　　　　TODA-AR Viewer画面
　Ⓒ戸田建設　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⓒ戸田建設

　隠蔽部の確認とBIM情報の閲覧　　　　　　 　　TODA-AR Viewer画面
　Ⓒ戸田建設　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⓒ戸田建設

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