2025.07.16

大成建設は、既存の空調システムなどを改修することなく、AIを活用し最適に運転制御するこ
とで、省エネと快適性の両立を低コストで実現できるシステム「クラウド型CEMS」を開発し
た。同システムは、天気予報や建物内の使用状況などを元にAIが最適な運転計画を自動で立案
し、空調などの設備を制御するもの。既存建物にデータ収集装置を設置するだけで運用可能な
ほか、クラウド型システムにより遠隔地からでも複数の施設エネルギーを一括で管理・制御で
き、関係者間での円滑な情報共有が可能だ。これにより初期コストを抑えつつ、最新データや
専門技術者の知見・ノウハウを随時反映させる柔軟なシステム運用ができ、効率的な省エネを
実現する。同社は、昨年度にJR名古屋駅直結の超高層複合施設に試験的に導入。本年12月から
定額制の省エネサービスとして本格運用を開始する。既存の超高層複合施設で空調システムを
大規模改修せず、クラウド型CEMSを導入して省エネ管理・運用を行うのは国内初とのことだ。

　クラウド型CEMS の導入・運用に関する概念図　Ⓒ大成建設

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