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発表! ArchiFuture Web
2025年人気記事ランキング

2026.03.11

2015年4月にオープンしたArchiFuture Web は、今年の4月でオープンから11年となりま
すが、建築業界を中心にますます認知度が拡大しています。建設業界向けのWebメディアの
中では、元々非常に多いユニークユーザー数とページビューを誇っていますが、今年の4月か
ら開始される「確認申請におけるBIM図面審査」についての情報収集を行う人が非常に多いこ
とや、人手不足をはじめとする、さまざまな課題の解決のために積極的な情報化投資を行う建
設関連企業がかなり増加していることなどからユニークユーザー数とページビューはこの
1年で大幅に増加していて建設業界にますます影響力の強いWebメデアに成長しています

当サイトはオープンから平日は毎日記事を更新していまして(お正月休みなどを除く)、「最新
10行ニュース」「コラム」「ソリューションニュース」などのすべての記事の掲載本数は、
2025年の1年間で557本となりました。
昨年も例年同様多くの記事を制作・掲載しまして、1年間の平日の日数で計算すると、昨年は
1日平均で約2.3本の記事を掲載したことになります。

各記事・コンテンツの内容については、「コラム」「最新10行ニュース」を中心に、おかげ
さまで、高い評価をいただいています。
では、どの記事・コンテンツが実際に人気が高かった(ページビューが多かった)ので
しょう?
そこで、今年も恒例の「ArchiFuture Web 人気記事ランキング」の<2025年版>を発表した
いと思います。気になるランキングのベスト5をArchiFuture Webの中でも人気の高い、
「コラム」「最新10行ニュース」に絞りそれぞれのカテゴリーごとに発表します。
ページビュー(PV)は、掲載日での有利不利がないように、掲載月の翌月末までをカウントして
います。例えば、12月に掲載のコラムは、翌月の1月末までのPVをカウントしました。そのた
め、ランキングの発表がこの時期になっています。

<コラム人気記事ランキング 2025年分>
第1位「木材利用偏重への疑問」 隈研吾建築都市設計事務所/名城俊樹氏 8月28日掲載
第2位「BIMが“活用されない理由”は現場にある」 
    三建設備工業/日比俊介氏 4月24日掲載
第3位「BIMでも矢羽ってまだ必要?~図面優先からモデル優先のBIM活用へ~」  
    日本設計/吉原和正氏 1月21日掲載
第4位「さらに進化したマルチモーダルAIを使ってみた」 
    日建設計/山梨知彦氏 4月15日掲載
第5位「BIMは共通認識の質を高めるコミュニケーション手法の一つ」 
    竹中工務店/山崎裕昭氏 6月3日掲載

コラムの年間第1位は、隈研吾建築都市設計事務所の名城俊樹氏の「木材利用偏重への疑問」
でした。名城氏は初の年間ベスト5に入りにして年間第1位となりました。このコラムが公開
されると、瞬く間に非常に多くのPVを記録し年間ベスト5に入りは間違いないとすぐに思っ
たほどのすごい勢いでした。
木材を多用することで知られる隈研吾建築都市設計事務所の設計室長である名城氏が、公共建
築をはじめここ数年で急速に木材利用が推進されるようになってきている中で、その法整備の
遅れや、計画通知などの審査の人材不足、建設費高騰の実情に合っていない予算計画など、木
材利用に対する課題と問題点について指摘。世界的にこの20年で木造技術は急激に進歩を遂げ
ている中で、木材の積極的な利用を歓迎しているからこそ、もっと広義の意味での木材利用を
推進していくための提言が書かれたコラムで、建築関係者の大きな注目を集めました。

続いて、コラムの年間第2位は、三建設備工業の日比俊介氏の「BIMが“活用されない理由”は
現場にある」でした。昨年コラムニストデビューをした日比氏は、デビュー作がいきなり年間
ベスト5入りとなり、年間第2位となりました。
2024年のArchi Futureのセミナーで講演し、大変な人気を集めて建設業界で一気に知名度を
高めた日比氏は、建築設備業界でBIMがなかなか活用されない現状の問題点を深く考察してい
て、その解決のための方向性を思い切った発想で打ち出しています。日比氏が設備サブコンと
して最前線でモノをつくる実際の現場に長く立ち会ってきたからこそ、見えてくる課題や問題
点を書いたコラムで、その課題の解決策を今後期待させる、大変興味深いコラムです。

コラムの年間第3位は、日本設計の吉原和正氏の「BIMでも矢羽ってまだ必要?~図面優先か
らモデル優先のBIM活用へ~」が入りました。吉原氏は2年ぶりの年間ベスト5入入りです。
設備系の人が年間第2位と第3位になりました。
このコラムは、設備図特有の矢羽という図面表現を例に、BIMモデルを見れば把握できるにも
かかわらず、2次元の平面図だけで人が把握できるようにわざわざこのような図面表現で作図
せざるを得ない状況により、手間が相当掛かっていて“図面の呪縛”となっていることを指摘し
ていますこの4月から開始となるBIM図面審査の先のBIMデータ審査の時代にはこの図面の
呪縛を解き放ち、BIMに適したあるべき改善を図っていくべきだという提言が書かれた、とて
も読み応えのあるコラムです。

また、コラムの年間第4位は、日建設計の山梨知彦氏の「さらに進化したマルチモーダルAIを
使ってみた」でした。昨年まで2年連続で年間第1位だった山梨氏でしたが3年連続の年間
第1位とはなりませんでした。
このコラムは、生成AIの登場以降、仕事やプライベートの作業において積極的にAIを取り入れ
てきた山梨氏が、新たに始まったプロジェクトで久しぶりに画像生成AIを本格的に使用した際
にその進化に驚かされた体験について書かれたコラム。その大きな進化の一つが、テキスト・
画像・音声など複数のモダリティを横断的に理解・処理できるようになっている、生成AIの
「マルチモーダル化」でした。このほかにも実験例として、丸の内に建つ超高層ビルのイメー
ジをAIに描かせてみたフローを、綺麗な画像とともに作業順に掲載していて、約40分で仕上
がった実際もわかる内容となっています。さらにAI時代に求められる建築家の資質についても
書かれた、建築関係者必見のコラムです。

コラムの年間第5位は、竹中工務店の山崎裕昭氏の「BIMは共通認識の質を高めるコミュニ
ケーション手法の一つ」でした。昨年からArchi Future 実行委員となた山崎氏は昨年コラム
ニストデビューしましたが、こちらもデビュー作が年間ベスト5入りとなりました。
山崎氏にとって、BIMは “共通認識の質を高めるコミュニケーション手法”という存在とのこと
で、それを強く感じたのは、約6年前にCDE(共通データ環境)を使い始めた頃だといいます。
これまでは図面とスケッチを駆使して築いていた「共通認識」を、BIMモデルを使ったコミュ
ニケーションでより早く深めていけるようになり、その効果を高めるためにはCDEを適切に
使っていくことが重要なことから、CDE上のコミュニケーションの効果を高めるの3つのポイ
ントについて書かれています。さらにCDEを活用して課題解決コミュニケーションが成功した
プロジェクトの事例を紹介した、大変興味深いコラムです。


続いて、最新10行ニュースの人気記事ランキングです。
<最新10行ニュース人気記事ランキング 2025年分>
第1位「BIM図面審査のガイドライン案を国土交通省がWeb上で公開」4月9日掲載
第2位「国土交通省がBIM加速化事業に代わる建築GX・DX推進事業を創設へ」2月5日掲載
第3位「BIM図面審査制度説明会で国交省が来年のBIM図面審査開始日を提示」7月14日掲載
第4位「NTTファシリティーズらが対話型AI技術とBIMで維持管理を効率化へ」11月13日掲載
第5位「大手ゼネコン4社が建設ロボットの開発・実証で標準化技術を創出へ」11月5日掲載

最新10行ニュースの年間第1位はBIM図面審査のガイドライン案を国土交通省がWeb上で
公開したという記事でした。建設業界で大きな話題となっている、確認申請におけるBIM図面
審査のガイドライン案が公開されたというニュースをいち早く掲載し、大きな注目を集めま
した。
第2位は、国土交通省がBIM加速化事業に代わる建築GX・DX推進事業を創設するという記事
でした。国土交通省が数十億円の国費によって建築BIMの普及拡大を推進してきたBIM加速化
事業に代わり建築物のLCAの実施によるLCCO2削減の推進(GX)と建築BIMの普及拡大による
生産性向上の推進(DX)を一体的・総合的に支援する「建築GX・DX推進事業」を創設するとい
うもので、大きな話題となりました。
第3位には、BIM図面審査制度説明会で国土交通省が来年のBIM図面審査開始日を提示したと
いう記事がランクインしました。それまで2026年春としていたBIM図面審査の開始時期を、
昨年7月10日に実施した“BIM図面審査制度説明会”で2026年4月1日予定と具体的な日程を示す
とともに、BIM図面審査ガイドラインなどの初版の公開時期などを伝えた記事で、高い関心を
集めました。
2025年の最新10行ニュースはベスト3を国土交通省関連のニュースが占めました。
第4位は、NTTファシリティーズらが対話型AI技術とBIMで維持管理を効率化するという記事
でした。誰もがチャットによる自然な会話の中でBIMデータを扱える環境を実現し、建物の維
持管理において管理者やビルのオーナーなどもBIMデータを活用できる新しいワークスタイル
の確立などを目指すという点が注目を集めたニュースでした。
第5位は、大手ゼネコン4社が建設ロボットの開発・実証で標準化技術の創出を目指すという
記事が入りました。さまざまなロボトで共通して使えるよう標準化されたモジュールを組
み込んだロボットシステムの幅広い活用を目指し、4社が各用途の研究開発を推進するもので、
建設業界全体の労働力不足の解決などへの貢献が期待され、注目が集まりました。

まだまだご紹介したい記事・コンテンツがたくさんあるのですが、スペースの関係で、「コラ
ム」「最新10行ニュース」のベスト5に絞ってご紹介をしました。
このベスト5のほかにも面白い記事・コンテンツが多数掲載されています。
「コラム」「最新10行ニュース」「事例紹介」「ソリューションニュース」など、各カテゴ
リーの記事・コンテンツのバックナンバーのタイトルをまずはご覧いただき、気になった記事
をぜひご覧いただければ幸いです。
例えば、「コラム」なら、気に入ったコラムニストを見つけて、「コラムニスト一覧」などか
ら、お気に入りのコラムニストのバックナンバーをすべてご覧になるのもお勧めです。
2026年も、ArchiFuture Webを引き続きご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し
上げます。